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 世界の楽器が1,300点。浜松市楽器博物館。
 詳細は浜松市楽器博物館ホームページ(http://www.gakkihaku.jp)をご覧下さい。


嶋和彦: 1955年大阪生まれ。京都大学教育学卒業。71年よりリコーダーと民族音楽を西岡信雄氏に師事。数多くの音楽活動に携わる。94年より楽器博物館開館準備に参加し95年より学芸員。2004年より館長を務める。


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魅惑のスペイン~フラメンコ&ギター~

 大型連休後半の3日~5日は、楽器博物館好例のミニコンサート。
 初日の今日は、お天気は朝からあいにくの雨模様。午後からは曇り空になりましたが、爽やかな五月晴れにはちょっと遠い感じ。そんな曇り空を吹き飛ばすように、フラメンコギターの音楽と美しいフラメンコダンスが披露されました。
 ギターは浜松市在住の素晴らしい演奏家鈴木尚さん。手拍子には大塚友美さん。そして大塚さん門下生のフラメンコダンス。
 ギターの流れるような、それでいて鋭いリズムのメロディーには、客席も静まりかえり、うっとり。さらに、ブルーを基調にした鮮やかなドレスを身を包んで優雅に踊るダンサーには、目が釘付け。
 とても素敵な時間を過ごせました。
 明日はアラブの楽器の女王ウード、そしてベリーダンスです。(2012.5.3.)
 
# by gakkihaku | 2012-05-03 19:08

企画展「スウィングする鉄筋彫刻」

 京都の三条河原町にある喫茶店「葦島」で私が徳持さんの作品に出会ったのは、ちょうど1年くらい前だろうか。エレベーターで5階に上がると、下りた正面に、弥勒菩薩(だと思う)がサックスを吹いている鉄筋の彫刻が目に入る。素敵だなあと思いつつ、その後何度も葦島に通った。
 昨年の秋に、鉄筋の作品がずらりと並ぶ個展が同じく葦島で開かれた。ベージュとブラウンで統一されたインテリアに黒い鉄筋彫刻がライトに映える。今回は菩薩様ではなく演奏しているのは人間。楽器もピアノ、ヴァイオリン、トランペット、フルート、ベース、それに男女のヴォーカルと多彩。マスター自慢のコーヒーを飲みながら、流れるJAZZと品の良い客に囲まれて彫刻を眺めていると、まるでその彫刻が本当に演奏しているような錯覚に陥る。
 鉄筋彫刻は線の芸術。シンプルだからこそ、観る人のイマジネーションが膨らむ。
 この作品展を楽器博物館で是非やりたいと思い、マスターに作者とのコンタクトの仲介をお願いした。結果、今日5月2日に徳持浩一郎さんの鉄筋彫刻作品による企画展がオープンした。
 今日から5日までと最終日の20日には徳持さんが展示室に常時おられる。今日も多くの鑑賞者が徳持さんと楽しそうに会話されていた。
 常設したい空間だが、残念ながら20日までの期間限定。(2012.5.2)
# by gakkihaku | 2012-05-02 21:12

新年度開始!

昨年12月24日以来更新ができず、失礼しました。
あれよあれよといいう間に時間が過ぎ去り、ついに4月になってしまいました。
心機一転、またブログでいろいろなことをお伝えして行きたいと思います。

まずは、ちょっと遅いですが、昨年末の素敵な体験をご紹介しましょう。

大晦日といえば「除夜の鐘」。この音を聴くといつも心が洗われます。今までは家の近くのお寺に行って聴いたり撞いたりしていたのですが、昨年は念願の京都知恩院の鐘を家族で観て聴くことができました。
10時半頃から撞き始まるのですが、8時に行って鐘楼の前の方に行き、2時間ちょっと立ちっぱなしで待ちました。定刻になるとお坊さんの読経と簡単な挨拶があって、いよいよ鐘を撞くのが始まりました。毎年1万人以上の人が除夜の鐘に集まるので、5分間隔くらいで見学者の入れ替えをしますから、2時間以上も待って鐘撞きを観て聴けたのは10分弱でした。

知恩院の鐘は日本最大級の鐘のひとつで、僧侶16人で撞くという独特の撞き方が特徴です。大晦日のテレビ番組「行く年来る年」でも時々紹介されますから、ご存知の方も多いことでしょう。昨年はもちろんテレビ中継は無く、平常の作法で行われましたが、実に素晴らしいものでした。


私が感動したのは次の点です。

1 京都の木々に囲まれた鐘楼で冬の冷気とお寺の霊気が混ざり合って特別な雰囲気があること。
2 BGMも派手な司会も一切無く、淡々と僧侶が作法を進めていくこと。
3 老いも若きも見学者がとても礼儀正しいこと。そして鐘が鳴るたびに手を合わせていること。写真を取る人はたくさんいましたが、皆静かで、周りの人に不快感を与えることはありません。気持ちの良い見学者の集団でした。

夏の大文字の送り火もそうですが、自然のしきたり、作法、行為そのもののもつ力、素晴らしさの前には、BGMや効果音や司会など、人間の行う演出は不要だと思います。やっぱり本物のもつ力というのは、すごいものなのです。たった10分弱の体験でしたが、本当に心が清らかになって新年を迎えることができました。有難いことです。合掌。(2012.4.3)
 
# by gakkihaku | 2012-04-03 17:38

12/24 感謝と祈りと~天空ホールに響くオルガンと歌~

 今日はクリスマス・イヴ。今年もあとわずかで終わります。3月の東日本大震災以来、原発問題、大雨、台風など、大きな災害が日本を襲いました。いえ、日本だけでなく、地球規模で世界中に災害が頻発する時代になってしまいました。被災された皆様に改めてお見舞い申し上げます。そして、亡くなられた多くの方のご冥福を心よりお祈りいたします。
 このブログも9月以降中断してしまい、申し訳ありませんでした。本日ようやく再開することになりました。
この3ヶ月で、博物館ではたくさんのコンサートを開催しましたが、12月になってからはオルガンのコンサートを2つ開催しました。ひとつは古い足踏み式のリードオルガン、もうひとつは最新式の電子オルガンです。
 オルガンという楽器は、ヨーロッパでは2千年以上の歴史をもつ楽器で、日本で言う「パイプオルガン」のことをさします。日本では「パイプオルガン」よりも「リードオルガン」のほうを普通「オルガン」と言うので、本来の「オルガン」をさすには、わざわざ「パイプ」という言葉をつけて「パイプオルガン」と言うのです。ちょっとややこしいですね。
 さて、楽器博物館のコンサート。12月14日(水)7時からのレクチャーコンサート「昨日・今日・明日~リードオルガンに夢をのせて~」は、19世紀中頃のアメリカ・エスティ社のリードオルガン、明治・大正期の浜松・日本楽器製造株式会社(現ヤマハ)製のリードルガンほかを使って、讃美歌、童謡、小学唱歌、ヨーロッパ・クラシック曲、19世紀アメリカの有名作曲家フォスターの作品などを楽しみました。オルガンは鈴木開さん。ヴォーカルには浜松ゆかりの芸術家の鈴木重子さんをゲストでお迎えしました。温かで、慎ましやかで、ウッディで、語りかけるような音色のリードオルガンと鈴木重子さんの歌声が美しく溶け合いました。ガーシュインの作品では古きよき時代のアメリカの薫が漂います。アメイジング・グレイスは、震災の犠牲者への鎮魂曲。平和への祈りで、聴衆の心にしみいりました。

 そして昨日、23日(金)7時からのイヴニングサロン「電子オルガンとオペラアリアの夕べ」では、オーケストラサウンドをかもし出す最新式の電子オルガン「ヤマハ・ステージア」とオペラのソプラノによる豪華な共演。オルガンは鈴木亜美さん、ソプラノは柳澤利佳さん。ご両人とも浜松出身です。「カヴァレリア・ルスティカーナ」や「タイース」など有名なオペラから美しいアリアを披露していただきました。アンコールのアメイジング・グレイスは、リードオルガンの時とはまた違う壮大な響きで、再び犠牲者の冥福を祈りました。

 同じオルガンとはいえ、足でペダルを踏んで空気を送ってリードを鳴らすアコースティックなオルガンと、最新の科学技術を駆使した電子オルガン。また同じ人の声とはいえ、ポピュラー・ヴォーカルとオペラ・ソプラノという対比。楽器博物館ならではの味わいのあるコンサートになりました。
 音楽は人の心を慰めたり元気付けたりしてくれます。肉体に食べ物が必要なように、心にも食べ物が必要です。それが芸術や芸能なのです。人は経済効率だけで生きていくことができるのではありません。芸術、もっと大きく言えば、文化があるからこそ、人間として生きて行けるのです。
 今年を、この2つのコンサートで締めくくることができて、演奏してくださった方、聴きに着てくださった方に、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。
 それでは皆さん、どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう。
# by gakkihaku | 2011-12-24 18:14

9/3 熱い8月が終わりました

もう9月も3日です。台風接近で浜松も少し強い風が吹いています。
今年の8月は本当に暑かったですが、博物館もイベントが沢山あって熱い夏でした。

まだ報告していなかったイベントをご紹介します。

13日(土)はオカリナのミニコンサート。関西で活躍中の「スイートポテト・オカリナ合奏団」の演奏で、大中小のオカリナの合奏の響きを楽しみました。普通は伴奏をつけてソロで演奏することの多いオカリナですが、合奏するとそれはそれは温かで豊かな響きになります。メンバーひとりひとりがソロでも演奏できる腕前の持ち主で、高度なアンサンブルを披露していただきました。


14日(日)は、創立20周年を迎えた、地元浜松の「浜松サクソフォンクラブ」の演奏。おなじみのカルテットから大編成まで、サクソフォンの柔らかでかつ力強い演奏を楽しみました。このクラブは9月10日に浜松市福祉交流センターで創立20周年記念演奏会を開催されるそうですので、サクソフォンファンは是非どうぞ!


21日(日)は、南米パラグアイの国民的楽器「アルパ」(ハープ)。とチャランゴ、ギター、それにパンパイプのナイも加わっての演奏。アルパ演奏の長島忠之さんは、静岡市の方ですが、もう13年ほど毎年楽器博物館でアルパの演奏をしていただいています。演奏後はお客さんの体験タイムもあって、夏休み恒例のコンサートです。


25日(木)はミュージカル・ソー。それって何? と思われるでしょうが、日本語にすると「音楽ノコギリ」。そうです、普段は木を切るための道具であるノコギリを、楽器として使うのです。それも、たたいて鳴らすのではなくて、ヴァイオリンの弓でこすって鳴らします。演奏はノコギリ音楽家として有名な稲山訓央さん。ご自身が開発されたノコギリで、名人芸を披露してくださいました。電子音楽かと思うような美しいサウンドが響き渡りました。


以上はすべて展示室で昼間行われた入館者なら誰でも聴けるミニコンサート。

最後に27日(土)夜は第118回のレクチャーコンサート「アラブ音楽の精髄“ウード”」。演奏は日本人ウード演奏家の最高峰常味裕司さんと、打楽器レクの達人和田啓さん。天空ホールは大理石で出来ているので、そのせいでしょうか、イスラムのモスクの内部のような響きになって、異国情緒たっぷりにアラブ音楽を楽しみました。アラブといえば日本のマスコミのニュースではなぜか暗い面ばかりが取り上げられるのですが、本当は、すばらしい芸術と文化があるのです。
アンコールでは、なんと、客席にアラブのダンスをされそうな方がいるのを常味さんが気付かれて「どうぞ踊ってください!」と。そして飛び入りで即興で、とても美しいダンスを踊ってくださいました。その方は浜松市にお住まいの方で、ベリーダンスの先生をしていらっしゃるそうです。思いがけない素敵なパフォーマンスに、お客様も大喜びでした。


さて、9月のコンサートのお知らせです。
9日(金)にはヨーロッパ、チロル地方の民俗楽器「チター」です。映画「第三の男」のテーマ曲や劇中でずっと流れている音楽を演奏している楽器です。日本チター協会会長の内藤敏子さんとその門下生の皆さんの出演で、ウィーン情緒、アルプス情緒、チロル情緒をたっぷりと楽しんでいただきましょう。
11日(日)はおなじみ、インドネシア・バリ島のガムランとダンス。関西老舗のガムラングループ、ギータ・クンチャナの演奏と、ゲストによるバリ・ダンス。博物館所蔵のおよそ60年前に作られたガムランを使います。バリ・ナイトをお楽しみください。http://www.gakkihaku.jp/
# by gakkihaku | 2011-09-03 11:21

8/26 市民ミュージアムサロン

 8月20日(土)に、初の試みで、「市民ミュージアムサロン」を開催しました。
 「ミュージアムサロン」というのは楽器博物館のひとつのイベントシリーズで、開館中に、地下の天空ホールで行っているミニコンサートまたはミニレクチャーのことです。主に、入館者の多い日曜日の午後、通常は、2時と3時半の2回で、各20~30分間くらいの演奏やお話です。博物館の職員が自分の得意の楽器を演奏したり、館外からゲストを招きます。
 今回は、浜松市民のアマチュア音楽家を公募して、午後一杯を使って行いました。夏休みは、市外、県外からの観光客もたくさんいらっしゃるので、その方々を歓迎するという意味も込めて、9組の出演者が自慢の腕を披露してくださいました。
 13:20の開始で、まずは電子楽器「マトリョミン」のアンサンブル「カリンカ・マリンカ」の皆さん。ロシアの民芸人形マトリョーシカに組み込んだ電子楽器テルミンの不思議で、でもどこか癒される音色にお客さんはうっとり。

 2番目は坂本佐智子さんのアルトサックス・ソロ。甘い音色でロマンティックな曲の数々。

 3番目は大村きよ子さんで長唄を三味線とともに。「和」の心を味わいました。

 4番目は秋口響哉(あきぐちおとや)君(小6)、史響(しおん)君(小5)の「響兄弟」。お兄ちゃんのトロンボーンと弟のコルネットのデュオです。それに妹の可響(かのん)ちゃん(小3)が笛やタンバリンで花を添えました。ジャズは最高のノリでした。

 5番目はえんじろうさんでオカリナのソロ。客席からの歌をオカリナのオブリガートが鮮やかに包みました。

 6番目は「浜松コンソートオブヴァイオルズ」の皆さんで古楽器ヴィオラ・ダ・ガンバのアンサンブル。空気は西洋のルネサンス、バロック時代に。

 7番目は中津川百世さん、藤本恵子さんでピアノ連弾。ビアソラの情熱的な曲を披露してくださいました。

 8番目は大石麻衣子さん(ソプラノ)と川合輝子さん(電子チェンバロ)でオペラ・アリアほかの優雅なひととき。

 そして最後9番目はブルーグラス・バンド「カントリー・フロンティア」の男性5人組。にぎやかに、そしてしんみりと、アメリカ・カントリーミュージックでコンサートを締めくくっていただきました。

クラシックあり、ポップスあり、ジャズあり、邦楽あり、ととても楽しいプログラムで、演奏者も入館者も音楽を楽しんだ午後でした。出演してくださった皆さん、有難うございました。
# by gakkihaku | 2011-08-26 15:20

8/19 浜松市博物館特別展「銅鐸から銅鏡へ」

 今、歴史博物館である浜松市博物館では、特別展「銅鐸から銅鏡へ」が開催されています。これはすごいです。何がすごいかというと、国宝や重要文化財の銅鐸がずらりと並んでいるのです!
 銅鐸は、古代遺跡から発掘される青銅の鐘で、何らかの祭祀で鳴らされたものであろうとは考えられているのですが、未だに詳しいことがわからない謎の「楽器」です。謎だらけとはいえ、その形の美しさには感動を覚えます。浜松からもたくさんの銅鐸が出土しているんですよ。その浜松出土の銅鐸も勢ぞろいです。

 楽器博物館では来年の夏は、静岡県から出土した古代のお琴を中心とした、古代の楽器の特別展を計画しています。もちろん銅鐸も展示する予定ですが、まずはこの浜松市博物館の銅鐸展をご覧になってください。9月4日までです。
 
 
# by gakkihaku | 2011-08-19 20:34

8/10 夏休みもイベントがいっぱい

このところイベントが盛りだくさんでなかなか紹介できませんでした。まとめて報告します。
 
 
 7月16日(土)は「キルギス共和国の楽器コムズ」のレクチャーコンサート。キルギス人で現在東京在住のウメトバエワ・カリマンさんと、かつてキルギスにJICAボランティアで暮らしてコムズ演奏を習得した石阪由美子さんのお2人が出演。画像を使ってキルギスの自然や町、人々の暮らしを紹介したり、弦楽器コムズを演奏したりと、集まったお客さんとお話をしながら和やかな雰囲気でコンサートが進みました。キルギスはロシア連邦のひとつの共和国。なかなか日本人にはなじみのない国ですが、優しい人々が暮らし、素晴らしい文化がある国。そしてカリマンさんも「日本が大好き」。楽器博物館で素敵な国際交流が行われました。
 

 


8月6日(土)と7日(日)は日本初の「バグパイプ博覧会」。北は北海道から南は山口、そしてドイツからも、バグパイプを愛する人々約50人が集まり、サロンコンサート(6、7両日)、レクチャーコンサート(6日)、楽器製作者のブース(6、7両日)、バグパイプの展示(31日まで開催)と、にぎやかな楽しい時間をすごしました。博物館に入館されたお客様、レクチャーコンサートに入場されたお客様も大喜びで、バグパイプの魅力を堪能されたことでしょう。本日10日からは6日のレクチャーコンサート(なんと2時間半も演奏が続いた充実したコンサートでした)の記録映像を約20分に短縮して展示室で放映していますので、楽器の展示とともに是非ご覧ください。

 そして今日10日(水)は、午後2時と3時半の2回、展示室天空ホールにて、またまたロシア連邦の、トゥバ共和国の楽器と音楽のサロンコンサート。演奏は等々力政彦さん。弦楽器のドシプルールやイギルの伴奏に乗せて歌う「喉歌(のどうた)」は、なんとも魅力的。夜に静かなところでしんみりと聴きたい音楽でした。

 このあと13日(土)はオカリナ・アンサンブル、14日(日)はサクソフォーン・アンサンブル、21日はアルパ(パラグアイのハープ)、25日(木)はミュージカル・ソー(擦って鳴らすノコギリの音楽)、28日(日)は今年の横浜バンジョーコンテスト優勝者の演奏と続きます。そうそう、20日(土)の午後は、市民の音楽家による楽しいコンサートもあります。この夏は是非、浜松市楽器博物館においでください。


 
# by gakkihaku | 2011-08-10 20:27

7/31 もうすぐ「バグパイプ博覧会」!

 「バグパイプ」という楽器をご存知でしょうか?世界中には色々なバグパイプがあるのですが、一番よく知られていて、誰もが一度は見たことがあるのが、イギリスはスコットランドのハイランド・パイプでしょう。人形になったり、ウィスキーの瓶のデザインになったり、スコットランドのシンボルとしての存在でもあります。
 バグパイプという楽器は、風袋にリード付の管を取り付けて、袋の中の空気を押し出して鳴らす楽器の総称です。よく縁日の屋台で、ゴム風船に竹筒から息を吹き込んで、竹筒を口から放すと、ブーと鳴り続けるおもちゃがありますよね。あれがバグパイプの最も簡単な基本原理です。構造としては「空気をためる風袋」「風袋に空気を吹き込むための管またはふいご」「メロディーを奏するチャンター管」「一定の音を鳴らし続けるドローン管」から構成されます。ドローン管は無い場合もあります。
 日本や中国には残念ながらバグパイプはありませんから、あまりなじみが無いといえば無いのですが、スコットランドのハイランド・パイプの愛好家は日本にもたくさんいます。そして、スコットランドだけではなくて、ヨーロッパ、北アフリカ、中近東、アジアにかけて、たくさんのバグパイプがあるのです。基本的には庶民、牧畜民、農民の間で発達した楽器ですが、18世紀にはフランス宮廷でも大流行しました。
 さて、そんなバグパイプを愛する演奏家、製作家が日本中から集まって、多分日本で始めての、多種多様なバグパイプの祭典が、もうすぐ浜松の楽器博物館で開かれます。東京のバグパイプ奏者の近藤治夫さんが中心になって実行委員会を組織し、楽器博物館も全面共催で実現することになりました。日本中のバグパイプを愛する人が協力してくださいました。ヨーロッパのルネサンス、バロック時代のものから始まって、今も使われているブルガリア、チェコ、オーストリア、ドイツ、スウェーデン、フランス、イギリス、アイルランド、スペインのバグパイプが登場します。果ては電子バグパイプも登場。
 6日(土)~7日(日)の昼間は展示室でミニコンサートと製作者のブース開設、6日夜6時45分からは音楽工房ホールでレクチャーコンサート、6日~31日は展示室でバグパイプや写真の展示です。
 バグパイプ音楽の特徴といえば、風が袋にある限り永遠に音が鳴り続けること、そして一定の音を絶え間なく鳴らし続けるドローンの音の響きでしょうね。実は私はこのドローンが大好きでして、聴いていると恍惚状態になります。ただ、嫌いな人は絶対嫌いでしょうけど・・・。
 とにかく日本初の大規模なバグパイプの集いです。是非是非おいでください。
http://www.gakkihaku.jp/tokubetu/bagpipe2011.html
http://www.gakkihaku.jp/lecture/117bagpipe.html
# by gakkihaku | 2011-07-31 13:58

7/30 特別展「人形たちのシンフォニー」オープン!

 前々回のたよりでお知らせしましたが、特別展「人形たちのシンフォニー~その可愛い姿が楽器の古今を物語る~」が28日からオープンしました。ずらりと並んだ人形たちは、ほんとうに可愛くて、綺麗です。見学された方から「うわぁ~、可愛いわねえ~!」という声がたくさん聞こえてきます。
 大阪音楽大学のこの人形コレクションは世界一のコレクションです。普段は大阪音楽大学音楽博物館に展示されていますが、そのすべてがそこから出て展示されるのは浜松が初めて。音楽博物館では人形たちは地域ごとに楽器と一緒に並べられていますが、浜松では全部がまとまってスポットライトを浴びていますから、実はふるさとの大阪よりも、ぐっと華やかに見えるんですよ!
 音楽博物館の人形のほかに、浜松市楽器博物館の人形や、個人からお借りした人形も展示しています。虫眼鏡で見ないとわからないほど小さな人形から、90センチほどの大きなものまで約1700体。8月31日までの展示です。
 8月3日(水)夜6:45からは、この人形を30年以上かけて実際に収集された西岡信雄さん(大阪音楽大学名誉教授/浜松市楽器博物館名誉館長)の講演会が楽器博物館であります。人形をテーマに音楽、楽器、文化にまつわるいろんなお話が聞けます。聴講は無料ですが電話でお申込みください。もちろん当日飛び込みでも結構です!http://www.gakkihaku.jp/tokubetu/index.html
 それからもうひとつ、この夏は8月6(土)~7日(日)に「バグパイプ博覧会」というイベントをします。これもなかなか楽しい催しです。詳しくは次回のたよりでご紹介いたしましょう。http://www.gakkihaku.jp/tokubetu/bagpipe2011.html
# by gakkihaku | 2011-07-30 16:40
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